「発酵食専門」の料理教室薬膳味噌で腸活!! misomiso「発酵食専門」の料理教室薬膳味噌で腸活!!

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2022.9.3

福岡 発酵食 インストラクター7期生卒業!!

発酵食インストラクター7期生が全員合格致しました。

コロナ感染対策をしながらの授業も慣れてきましたね。

春と秋の8回コースで行っていますが今回ほど月日が早く感じるのは初めてです。あっという間に終わったと言う感じです。

発酵食を学び始めて体温や代謝が上がったという方、資格取得後はママ友向けに発酵食を通しての食育をしていきたいと計画を話してくださった方、薬膳も学んで中医診断薬膳師をお持ちの方々など10名全員合格して頂きほんとに良かったです。改めましておめでとうございます!!

これは実習の茶わん蒸しです😊

回数を重ねるたびにコミュニケーションもとれスムーズに作業が進みました。

卒業して認定証を渡す場所として、今回は薬膳食堂でのランチをお誘いしました。6期生の方も一緒にと総勢12名のランチ会になり久しぶりの再会を喜んで頂き、お話しが尽きない様子でしたね。

素敵な時間を共有し、立秋の食養生ランチで大変体が喜んでいました。

薬膳も発酵食も健康な身体作りの基本となる知識だと思います。年齢を重ねても元気で生き生きと暮らしたいという思いで参加されている事と思います。

 

少し話がずれますが、最近「発酵」「酵素」「酵母」という言葉をよく耳にします。これらは発酵食と呼ばれていますが、正しい知識をご存じでしょうか。

発酵食は近年になって出来上がったものではなく、味噌、醤油、酢、みりん、納豆など日本の食卓を長年支えてきた保存食です。その土地に棲む微生物の働きによって旨味や甘味、また新たな栄養素が生まれ、体にも良い作用をもたらす発酵食は、先人が生み出した知恵であり、次世代に繋げていきたい存在です。

そもそも発酵というのは微生物の生命活動の1つです。

この地球上には3つの生き物が住んでいます。1つめが動物で呼吸という生命活動をして生きています。そして2つ目が植物。植物は光合成という生命活動をして生きています。そして3つ目が微生物。動物が呼吸を、植物が光合成をするように微生物は「発酵」という生命活動をして生きているのです。そして人間にとって有益に作用することを「発酵」逆に有害に作用することを「腐敗」と言います。微生物からすると「発酵」も「腐敗」もどちらも同じ生命活動です。この「発酵」と「腐敗」の差は、あくまでも人間の都合によるもので、人によって有益か有害かで便宜上人間が分けた区分にすぎません。その境界線はその土地の食文化と大きく関係しています。

たとえば、日本が誇る発酵食の「納豆」ですが、他の食文化の人たちから見ると「腐った豆」としか思えないでしょう。また発酵豆腐として有名な中国の腐乳、香港に行った時に強烈な匂いに息を止めた覚えがある臭豆腐などがあります。臭豆腐は納豆菌や乳酸菌と言った微生物の作用により、多くのビタミン類をバランスよく含んだ滋養食品でアンチエイジングなどに役立つとわかってきましたが、独特の匂いと旨味がどうも私にとっては苦手でした。

 

これら発酵食品はすべて、微生物の働きによって作られている食品です。微生物は肉眼で見ることはできませんが、空気中にたくさん存在しており、発酵は微生物の働きなくしては始まりません。

つまり「発酵食」とはその土地の食生活と大きく関係しながら、その土地の人々と、その土地に棲み着く微生物たちが作り上げてきた食文化なのです。

 

このように微生物が作り出してくれる「発酵食」ですが、何故私たちの体によいのでしょうか?

さまざまな理由がありますが、大きく3つの理由があります。

 

1つ目は、微生物が生命活動中に様々な栄養素を出してくれるからです。私たち人間も生命活動をしていく中で、必要なものを食べて、不要なものは体から排出します。微生物も同じように、何かを食べて外に排出するのですが、この際にビタミンやアミノ酸、有機酸など、私たち人間にとって栄養になるものを排出するのです。これが、発酵食は栄養価が高いと言われるゆえんです。

 

2つ目は発酵食は沢山の微生物の宝庫だからです。必ずしも生きた微生物でなくても大丈夫なんです。近年、死んでしまった微生物でも私たちの腸に影響があることがわかってきました。乳酸菌発酵漬けのように酸に強く生きたまま届くことは大事ですが、菌を食べる「菌食」に繋がることが重要なんです。

 

3つ目は発酵食は微生物によって分解されているため、胃腸に負担がかからないからです。これはわかりやすく説明すると親鳥が小鳥に食べ物をあげる際、一度細かく嚙み砕き飲み込んだものをあげていますよね。分解というのはこれと同じことです。微生物がくちゃくちゃと噛み砕いてくれたものが、発酵食です。すでに分解され、柔らかくなった発酵食は胃腸に負担がかからず、腸内環境の改善に役立つのです。

こんなに体によいとわかれば発酵食を取り入れた発酵ライフを始めたくなりますね。何も難しいことをする必要はなく毎朝お味噌汁を飲むことからスタートしてみてください。

 

ちなみに酵母とは発酵に関わる微生物(生き物)ですが、酵素は生き物ではありません。タンパク質です。ですので酵素ジュースであろうと、酵素玄米であろうと、生きているから良いと言う話自体が間違っています。酵素は微生物が仕事に使う道具で、分解酵素と呼ばれるものが発酵に使われています。細菌、酵母、カビはそれぞれ違う種類の酵素を使って得意な仕事をして、新しい味を作っていきます。

 

「発酵」という先人達の知恵を活かした現代人ならではの「美味しく健康的な発酵ライフ」を始めてみましょう。

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